働き方改革にともない、従業員の労働生産性の向上を目指して多くの企業が福利厚生制度を見直しはじめています。
特に少子高齢化が深刻化する現在の日本の就職・転職業界は売り手市場となっており、福利厚生を充実させることは「人材の確保」や「人材の定着」につながり、人事の観点でも重要ともいえます。
なかでも食に関する福利厚生は、従業員の毎日のモチベーション向上や健康管理に直結するため力を入れる企業も増えています。一言で「食の福利厚生」といっても社員食堂といった代表的なものから、週に一度社内で仕出し弁当を利用するなど、導入の手軽さや規模感などその内容はさまざまです。
この記事では
「仕出し弁当サービス」
に焦点を当て、そのメリットや札幌市周辺で利用できるお弁当業者を紹介していきます。また、比較・検討する際に知っておきたい宅配弁当以外の福利厚生サービスも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

仕出し弁当利用のメリット
会社により大型の社員食堂を持っているところ、お弁当を頼めるようにしている会社や外でのランチに食事補助を出している会社など、昼食に伴う福利厚生は様々。
ランチが働いている中で唯一の楽しみ!という人も多いので、力を入れていきたいところですね。そんな数ある食の福利厚生の中でも、今回注目する仕出し弁当は比較的手軽なイメージがあります。
実際にはどんなメリットがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
企業側の導入時負担が小さい
宅配弁当サービスをオフィス向けに行なっている会社は導入に関する初期費用がないところも多く、はじめる際の企業側の負担が小さいことが大きなメリットです。
社員食堂を作る、というような食の福利厚生はわかりやすい一方で、場所の確保から機材の設置、運営会社との契約など、どうしても導入にあたってのコストはとても大きくなってしまいます。
その分、従業員からの期待値も高まり彼らに満足を与えるのもハードルとして大きくなりがち。その点、宅配弁当であれば小さくはじめて従業員の好みなどフィードバックしてもらいながら業者を変えてみたりメニューを検討してみたりと改善もしやすいというメリットがあります。
関連記事
食事補助で福利厚生の充実を!メリットや事例、おすすめサービスまで
バリエーションが増えていて飽きることがない
従来の宅配弁当サービスというと曜日ごとに決まった種類のお弁当でそれが繰り返されて数ヶ月食べると完全にマンネリ化してしまう…というような課題もありましたが、最近の宅配弁当は種類もとても豊富な中から選べるサービスが多くなっています。
手軽に従業員の好みや健康面に対応したメニューを揃えるのも可能になりました。
価格帯が幅広いので様々なニーズに対応できる
お弁当らしい価格帯で従業員が毎日のお昼ご飯に利用するのはもちろんのこと、取引先とのランチミーティングなどにも使えそうな美味しいレストランが提供する宅配弁当を取揃えるようなサービスも登場しています。
毎日利用するのではなく、週に一回、普段行けないようなレストランのお弁当を会社で食べられるランチ会を福利厚生のひとつとするのも社内コミュニケーションが活性化して良いかもしれません。
幅広い価格帯からお弁当が選べるため、こうして福利厚生としての導入に関しても様々なニーズに対応できます。
札幌で頼める宅配弁当サービス企業 5社
札幌で宅配弁当サービスを提供している企業を紹介します。
業者ごとに利用可能エリアや価格帯などは異なり、それぞれの特徴がありますので自社に合ったところを選びましょう。
弁当いもや
札幌市を中心に、ボリューム満点なお弁当をお届けするお弁当専門店のいもや。
食欲をそそるおかずがたっぷり入っているので、おかずが少なめでご飯が余ってしまうことなく食べ切ることができます。ボリューム満点で550円のものが8種類も用意されており、全体のバリエーションとしては15種類以上用意されています。
メインのおかずだけでなく副菜にもお野菜がふんだんに使われており、バランスも素晴らしいいもやのお弁当。お安めの値段で満足できること間違いなしのコスパ抜群な仕出し弁当です!
北海道の広い範囲に配送を行なっていますが、札幌市以外の場所では30000円以上の注文でなければお届けができないなどの条件があるので札幌市以外で注文する場合は注意しましょう。
・価格帯:550円~
・利用可能エリア: 北海道
札幌市中央区、北区、東区、白石区、豊平区、南区、西区、厚別区、手稲区、清田区。小樽市、夕張市、岩見沢市など他にも様々
・TEL:0570-00-5190
・URL:https://gochikuru.com/732/
お弁当の日信
日替わり弁当、特注弁当、会議用弁当やオードブルなど多彩なお弁当を提供している「お弁当の日信」。
創業以来46年間、札幌市内のみならず、小樽、恵庭、苫小牧、岩見沢など、1日約3万食のまごころ込められたお弁当が提供されています。
また、ランチ弁当はいつでも440円(税抜き)で非常にお手軽で、日替わり弁当のバリエーションも豊かです。健康に配慮したヘルシー弁当もあるため、その日の気分に合わせて選んでもリーズナブルな価格で食べることができそうです。
・価格帯:450円〜
・対応エリア: 札幌市周辺
・URL:http://saikontan.com/
フレッシュサンドイッチ専門店Sandria
札幌市を中心に、高級な小麦粉をふんだんに使用したサンドリア専用の食パンで作ったサンドイッチを提供するフレッシュサンドイッチ専門店Sandria。
新鮮な食材をふんだんに使ったボリュームたっぷりのサンドイッチが大人気で、多くのメディアに取り上げられています。ランチタイムにも、軽食にも、何か作業をしながらでも食べやすいサンドイッチはオフィスのお弁当にぴったりです。また、Sandriaのサンドイッチのお値段は非常にお手頃価格で、ボックスに入ったお弁当タイプのものが250円〜になっています。
ご注文は、前日のPM6:00までに(電話注文のみ)受け付けていますが、大量のご注文の場合は、電話、メール、FAX共に3日前までの連絡が必要となります。
・価格帯:250円〜
・利用可能エリア: 札幌市内・札幌市付近(要相談)
・TEL:0800-900-3101
・URL:http://www.s-sandwich.com/
割烹 咲弥-saya-(かっぽう サヤ)
札幌市を中心に、創作和食のお惣菜を美しく盛り合わせた懐石御膳のお弁当を提供する割烹 咲弥-saya-。
長年「お弁当」にこだわってきた料理長が腕によりをかけた会席御膳は彩りが豊かで、蓋を開けた瞬間に歓声が上がるほど。値段も1000円とお手頃なものから3000円の高級なものまで用意されており、バリエーションも15種類以上用意されています。
お値段が普通のお弁当に比べて少し高めなので、特別な催し事や接待の際にオススメです。北海道の広い範囲に配送を行なっていますが、札幌市以外の場所では30000円以上の注文でなければお届けができないなどの条件があるので札幌市以外で注文する場合は注意しましょう。
・価格帯:1000円~
・利用可能エリア: 北海道
札幌市中央区、北区、東区、白石区、豊平区、南区、西区、厚別区、手稲区、清田区。小樽市、夕張市、岩見沢市など他にも様々
・TEL:0570-00-5190
・URL:https://gochikuru.com/724/
めしバル ACT(めしバル アクト)
札幌市を中心に、洋食メニューのお弁当を提供するめしバルACT。
名ホテルで修行を積んだシェフがプロデュースするおかずは手ごねハンバーグを始め、彩り豊かでおいしいものばかりです。カフェ風のワンプレート弁当になっており、蓋を開けるとカフェに行っている気分になれるようなおしゃれなデザインを意識しているそうで、気分転換にもぴったり。
女性社員が多いオフィスでは喜ばれること間違いなしですね!値段は556円 (税込 600円)から649円 (税込 700円)までと、かなりお手頃価格となっています。
北海道の広い範囲に配送を行なっていますが、札幌市以外の場所では30000円以上の注文でなければお届けができないなどの条件があるので札幌市以外で注文する場合は注意しましょう。
・価格帯:556円(税込 600円)〜649円 (税込 700円)
・利用可能エリア: 北海道
札幌市中央区、北区、東区、白石区、豊平区、南区、西区、厚別区、手稲区、清田区。小樽市、夕張市、岩見沢市など他にも様々
・TEL:0570-00-5190
・URL:https://gochikuru.com/1421/
お弁当以外にも考えたい食事補助・福利厚生
食に関する福利厚生サービスは、決して宅配弁当だけではありません。
「従業員数が少なくて、最低注文個数に満たない」「毎日、お弁当の個数を集計するのが面倒」など、事業所によって向き不向きがあるのも事実です。そこで、ここでは札幌エリアで導入できる、宅配弁当以外のサービスを3つ紹介していきます。
設置型サービスとは?
設置型サービスは、オフィスに専用のボックスや冷蔵庫を置いて、補充されている食事をいつでも食べることができるサービスです。
従業員数やオフィスの立地に左右されずに導入することができます。
シフト制の事業所においては休憩時間が一人ひとり異なるため、各自のタイミングで食事がとれる設置型サービスがぴったりです。
チケット・優待型サービスとは?
チケット・優待型サービスとは、飲食店などで使用できる優待チケットを食事補助として利用できるサービスです。
サービスの種類によって使えるお店が異なるため、自分の事業所の近くで使えるものを導入することが大切です。
全国に事業所がまたがる企業においては、全国チェーンでも利用できるサービスを導入することで地域間格差をなくすことができます。
中でもコンビニで使うことができるものもあるので、自社に合ったものを選ぶようにしましょう。
社員食堂とは?
社員食堂は食の福利厚生サービスの中で、最も従業員満足度が高いサービスと言えるでしょう。
昼食を外に食べに行く必要がなくなり業務効率のアップにつながるほか、ちょっとした会議や話し合いをおこなう場としても活用できます。
オフィスではどうしてもビジネスライクになりがちですが、社員食堂で打ち合わせや相談事などをすることでフランクにコミュニケーションが取れるというメリットもあります。
ただし、従業員が少ない事業所においては、コストが高く設置が難しい場合も少なくありません。
また、日々のランニングコストも少なくないので、導入の際には運用後のシミュレーションもしっかりとおこなうようにしましょう。
食事の補助サービスを紹介
食の福利厚生サービスを検討する際には、宅配弁当だけでなくそのほかの選択肢についても理解しておきましょう。そのうえで、実際に導入するサービスを選定していくことが大切です。
設置型サービスおすすめ企業
設置型サービスは導入コストを抑えることができ、気軽に利用できるのが特徴です。おすすめの設置型サービスを2つ紹介します。
オフィスおかん|株式会社OKAN
オフィスおかんは、新しい食の福利厚生サービスとして注目を集めています。
冷蔵庫や専用の自動販売機を設置し、健康的で安心・安全な美味しいお惣菜を24時間いつでも1品100円で食べることができる全国対応の置くだけ社食サービス。提供するお惣菜は、管理栄養士が監修し、全国各地の季節の食材を使いながら、働く人たちの健康に配慮して作られています。
食のサポートだけにとどまらず、「健康経営」「従業員の満足度向上」「社内コミュニケーション活性化」「オフィス環境改善」「女性活躍支援」「人材定着」「新卒・中途採用促進」など、企業が抱えている多くの課題を解決する新しいアプローチのツールとして業種・規模問わず多くの企業で活用されています。
また、新型コロナウイルスの流行下においては、感染リスクを避けるために、外出せずにいつでも食事を社内で提供する目的での導入も増えています。
オフィスおかんの概要を知りたい方は下記の記事をチェック!
オフィスおかんの評判・料金・提供エリアは?導入事例や効果を徹底解説
パンフォーユーオフィス|株式会社パンフォーユー
パンのサブスクサービス「パンスク」などを展開する株式会社パンフォーユーが展開しているのは、オフィス向けの置きパンサービスである「パンフォーユーオフィス」です。
名店ベーカリーの焼きたてパンをオフィスでも味わえる工夫がされているのが特徴で、保管する冷凍庫も貸与されます。パンの種類も豊富でラインナップには低糖質のパンもあり、手軽に健康食を推進するにはもってこいと言えるでしょう。
・価格帯:1個200円~
・利用可能エリア:全国対応
・URL:https://panforyou.jp/office/
チケット・優待型サービスおすすめ企業 2社
こちらもおすすめのサービスを2つ紹介します。2社とも大型チェーンが加盟店としては入っているので、全国どこでも利用可能です。
チケットレストラン|株式会社エデンレッドジャパン
チケットレストランとは、飲食店やコンビニなどで使える食事補助チケットです。大手コンビニチェーンでも使用ができ、加盟店は全国58,000店以上もあります。
いろいろなところで使うことができるため、従業員満足度が高いのが特徴です。チケットの利用率も99%と高く、「導入したもののあまり活用されない」ということも少なくなります。
導入の際には、電子カードと食事券のどちらかを選べます。電子カードの「チケットレストランタッチ」は、オンラインでチャージができ利用履歴なども見ることができます。
・価格帯:従業員一人当たり380円から(入会金が別途必要)
・利用可能エリア:全国対応
・URL:https://ticketrestaurant.jp/
ベネフィット・ステーション|株式会社ベネフィット・ワン
ベネフィット・ステーションは、ショッピングや映画館、旅行などを優待価格で利用ができるサービスです。
もちろん、飲食店の優待チケットも含まれています。全国チェーンも加盟店として含まれており、「食事代金10%off」「代金から500円割引」といった優待サービスを受けることができます。
価格も従業員一人当たり380円からと安価で導入ができるのもメリットのひとつです。
・価格帯:従業員一人当たり380円から(入会金が別途必要)
・利用可能エリア:全国対応
・URL:https://bs.benefit-one.co.jp/bs-official/service/index.html
社員食堂サービスおすすめ企業 2社
北海道や札幌で社員食堂の設計・運営をおこなっている企業を2社紹介します。
LEOC|株式会社LEOC
最新のトレンドに合わせた食事、演出を常に研究開発し社員食堂を設計するLEOC。
LEOCは30年以上、全国約700件の社員食堂・寮などに食事を提供した委託実績をもち、社員食堂の導線・席配置・厨房設計まで最適な提案をしてくれます。
設計だけでなく、本格的な美味しさを追求した食事や企業の業務形態に合った食空間まで、30年以上ヘルスケア分野で培った経験とノウハウを活かし、「健康経営」をサポートしてくれます。
・価格帯:詳細は直接お問い合わせください
・本社住所:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル17F(北海道に6つ支社があります、第一支社:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西4丁目2番2号札幌ノースプラザ6階)
・TEL:03-5220-8550
・URL:https://www.leoc-j.com/
エームサービス |エームサービス株式会社
社員食堂の新設も改修も請け負っているエームサービス。エームサービスが受託運営する形で社員食堂の運営が行われます。
おいしいだけでなく、社員の健康に貢献するようなメニューを提供しており、健康的なメニューを社員食堂で体験した社員に食生活を見直す気づきを提供します。
また、自宅でも作れるように、実際に食べたセットメニューのレシピと食材サンプルを配布するなどのサービスも行なっています。
さらに「おいしい健康」のサイトも運営しており、そこのレシピを参考にすることで会社と自宅の両方でおいしく健康な食事を続けることをサポートしています。
・価格帯:詳細は直接お問い合わせください
・本社住所:〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目23番1号 アークヒルズ フロントタワー
・URL:https://www.aimservices.co.jp/index.html
まとめ
最近、注目が集まっている「食に関する福利厚生」。社員食堂は企業イメージのアップにもつながり、社員にも喜ばれます。ただし、導入へのハードルが非常に高いのが悩ましい点です。
「従業員数が少ない」「予算が多くない」という事業所では、宅配弁当や設置型サービスがおすすめです。自社の従業員ニーズに合ったサービスを導入しましょう。
