仕事中に集中力が切れて仕事が捗らない…やる気が出ない…なんてこと、誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。1日8時間以上もオフィスで座り続けるようなデスクワークは、特に疲れてしまいますよね。
最近では、リフレッシュスペース・リラックススペースなどと呼ばれる、従業員が自由に休憩できるスペースがある企業も増えているかと思いますが、果たして従業員に本当に求められているリフレッシュスペースとは何なのでしょうか?
仕事中にオフィスで簡単にできるリフレッシュ方法と合わせてご紹介したいと思います。

リフレッシュスペースを設置することで得られる3つの効果
まずはじめにオフィスにリフレッシュスペースを設置することで得られる効果についてみていきましょう。
多くの企業がリフレッシュスペースを設置するのには理由があるのです。
1.仕事の生産性が上がる
オフィス内にリフレッシュスペースを設置することで、仕事の合間に休憩を取ることができたり、気分を入れ替えたりしやすくなります。そのため、従業員がより働きやすいオフィスになり生産性を向上させることができます。
2.社内コミュニケーション活性化のきっかけになる
オフィスのリフレッシュスペースには自然と従業員が集まり、コミュニケーションが生まれやすくなります。多くの企業ではオフィス内のコミュニケーション不足を懸念しており、リフレッシュスペースはオフィス内のコミュニケーション活性化の施策として利用させることも多くあります。
3.企業のブランディング戦略としても効果を発揮する
リフレッシュスペースは企業ブランディングの手段としても有用です。リラックスできるリフレッシュスペースをオフィス内に作ることで、来客に対しても居心地の良さをアピールすることができ企業の印象を良いものにできます。
オフィス内のリフレッシュスペースに求められる3つの大前提
上で見てきたように、オフィス内にリフレッシュスペースを設置することで、企業と従業員双方に良い効果があるといえるでしょう。それでは、良いリスレッシュスペースを作るにはどうすれば良いのでしょうか?
ここからは、オフィス内のリフレッシュスペースに求められる3つの大前提について見ていきましょう。
1.使う人のことを考えた設計
まず大事なことは、いかに使う人のことを考えた設計を行うことができるかです。
適度な広さ
たくさんの従業員が利用するわけですから、ある程度の広さがなくてはいけません。隣の人を気にせずにゆっくりとくつろげる広さを確保しましょう。
景色がいい
せっかくの貴重なリフレッシュ時間ですから、執務室とは違う眺めが見えたほうがいいでしょう。できれば大きな窓がある部屋などで、開放的な景色が眺望できる場所が望ましいです。
リフレッシュできるよう執務室と離れている
執務室では仕事に集中し、リフレッシュスペースでは仕事のことを忘れてのんびりしたいものです。執務室と近いところよりは、少し離れていたほうがいいでしょう。
一人になれる空間がある
リフレッシュスペースにいる間は、周囲の人と離れて一人で休みたい人もいますので一人になれる空間も作っておきましょう。
社内コミュニケーションがとれる工夫がされている
“一人になれる空間がある”と反しますが、一人で黙々と仕事をしている人にとって仲間と会話をすることはリフレッシュに繋がります。自然と会話が生まれるようなリフレッシュスペースの設計が求められます。
2.ただの空きスペースにしないインテリアや小物
インテリアが素敵
もし執務スペースが無機質なオフィスなら、リフレッシュスペースくらいはインテリアにこだわりましょう。観葉植物を置いたりするだけでガラッと雰囲気が変わります。
家のようなあたたかみがある
こだわりのインテリアにすると、自然と家にいるようなあたたかみが生まれます。オフィスらしくない家具でもリフレッシュスペースなら問題ないので、ここぞとばかりに厳選した家具を選びましょう。
くつろげる
リフレッシュする場所ですから、ゆったりとくつろげる場所にしましょう。靴を脱ぐスタイルにしてもいいですし、アロマを炊いたりしてもいいですね。
マッサージチェアが置いてある
もしスペースに余裕があるならば、マッサージチェアを置いてもいいでしょう。誰かが専有しないように気をつけましょう。
おいしいコーヒーが飲める
カフェのようにおいしいコーヒーが飲めたらそれだけで人が集まってきそうです。最近は優秀なコーヒーメーカーがたくさんありますから、オフィスに一台置いてあると喜ばれます。
雑誌や本が読める
仕事に関係のない雑誌でも、仕事のヒントになりそうな本でも、ジャンルは問わずに色々と置いておくといいでしょう。仕事モードの頭の中をすっと切り替えるツールとして役立ちます。
3.多目的に使える柔軟性
リフレッシュスペースには、単純にリフレッシュができるかだけでなく、柔軟な使用ができることも求められます。また、企業のアピールのためにも、ただの「休憩所」以上の広い使用用途があることは重要です。
打合せにも(来客時も含む)使える
リフレッシュスペースは、”会議室を使うほどでもないけどちょっと話したい”、というときにちょうどいい場所となります。また、急な来客時に会議室が全て使われていたときのようなピンチにも役立ちます。
集中したいときにはワークスペースとして使える
ずっと自分のデスクに貼り付いて仕事をしていると疲れますし、誰かに話しかけられたりして、なかなか思うように作業が捗らないこともあります。そんなときにこっそり抜け出して一人で集中できる秘密のスペースとして活用しましょう。
お昼、夜食を食べられる
オフィスに社食がない、近くにレストランもない、というオフィスは少なくありません。オフィス内で食べる場所がないと、コンビニ等で購入しデスクで食事をすることになりますが、食事をするときくらいはデスクから離れ、落ち着いて食事をしたほうがずっといいでしょう。
プチパーティーができる
決起会、納会、クリスマス会、など社内イベントでオフィス内を利用することも多いと思います。そんなときにみんなでワイワイ集まれるスペースがオフィス内にあると便利です。インテリアが素敵なリフレッシュスペースなら気持ちも盛り上がります。
オフィスで簡単にできるリフレッシュ法10選
次には、オフィスでできる簡単なリフレッシュ方法についても併せて見ていきましょう。仕事中は集中しているので、リフレッシュすることを意識しておかないとついつい忘れてしまいます。徐々に慣れて習慣にすることも大切です。
1.身体を動かす
1時間に一度は立ち上がってストレッチをしましょう。オフィス内でも場所を取らずに簡単にリフレッシュすることができます。ストレッチが難しければトイレに行くことでもいいでしょう。ずっと座っていると血流が滞り、トイレに行くのも忘れてしまうのです。
2.顔のマッサージをする
パソコン仕事をしていると、目を酷使していますので目の周りを優しく押してマッサージしましょう。オフィスで堂々とマッサージはしにくいですが、顔なら頬杖をつくような形でさりげなく行うことができ、しかもかなりリフレッシュできます。表情を変えずにややうつむいた状態が続いていると顔面の筋肉が衰えてしまいますので、目周りだけではなく額やこめかみ、頭もマッサージすると効果的です。
3.深呼吸する
集中していると呼吸が浅くなりがちです。酸素を循環させて体内をリフレッシュさせましょう。まずは口から細く長く息を吐ききって、その後お腹を膨らませると同時に鼻からゆっくりとできる限りたくさんの空気を吸い込みます。そしてまたゆっくりと吐ききります。一度しっかりと深呼吸するだけで、かなり頭がスッキリして気分もリフレッシュされます。
4.寝る
眠たくなった場合には思い切って寝てしまいましょう。20分ほど寝るのが一番よいと言われています。オフィスのリフレッシュスペースに仮眠スペースを設けてもいいですね。
5.歯磨きをする
ランチのあとに歯磨きをするように、夕方などでも気分をシャッキリさせるために歯磨きをするのもおすすめです。
6.冷たい水で顔や手を洗う
女性の場合は顔を洗うのは難しいかもしれないので、手を丁寧に洗ってみましょう。何も考えずに無心で洗っていると、モヤモヤとした気分も一緒に洗い流されるような気分になります。
7.いい香りを嗅ぐ
お気に入りのアロマオイルをデスクに置いておいたり、たとえばコーヒーが好きな人はコーヒーを淹れるのもいいでしょう。
8.デスクを整理整頓する
頭の中がごちゃごちゃしてしまったときは、身の回りのごちゃごちゃを整理してみるといいかもしれません。気持ちがリフレッシュされますよ。
9.立って業務をする
どうしても仕事の能率が上がらない場合には、立って業務をおこなってみてはいかかでしょうか。立って仕事をすることで生産性が上がると言われており、実際に立って仕事をすることを推奨している企業もいくつかあります。
10.場所を変える
ずっと同じ場所で作業するよりも、たまには素敵なリフレッシュスペースに移動すると作業が捗ります。
リフレッシュスペースでオフィス内の生産性向上を図る
ここまで、オフィス内のリフレッシュスペースについてや、すぐできるリフレッシュ方法についてみてきました。
オフィス内に素敵なリフレッシュスペースをつくって、それぞれが自由な方法でリフレッシュをすることで、オフィス内の生産性が向上し、社内コミュニケーションも活性化します。
生産性や社内コミュニティに課題を感じている企業の問題解決に、オフィスのリフレッシュスペースが力を発揮するかもしれませんね。
以下のようなチェックシートを用いてまずは現状を把握するなど、あなたのオフィスでも働きやすさを向上させる、さまざまなリフレッシュ方法を実践してみてください。
