従業員のモチベーションアップのため、近年では福利厚生サービスを見直す企業が増えています。なかでも「チケット割引型の福利厚生サービス」を導入するところも多く、ディズニーリゾートを割引価格で利用できるサービスなども存在します。
また、エンターテイメント系のサービス以外に、日常系福利厚生サービスのニーズも高まってきています。衣食住・医療・教育などのような日常生活に直結する福利厚生サービスを導入する企業も多くなってきています。こちらでは、チケット割引型の福利厚生サービスや日常系福利厚生サービスを中心に紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。

福利厚生で東京ディズニーリゾートに行くには
「東京ディズニーリゾート・コーポレートプログラム」は、ディズニーリゾートを割引価格で利用できる福利厚生サービスです。
サービス概要
このプログラムに入会すると、ディズニーランドをはじめとするディズニーリゾートを割引価格で利用できます。
一例として、ディズニーランドチケットの割引では、500円~3000円の間で500円刻み、6パターンの割引金額から選ぶことができます。予算や従業員数などに合わせて無理のない選択をすることができます。
例えば、企業として1チケットあたり3,000円の補助を福利厚生として従業員に提供した場合、1dayパスポートは大人1枚7,400円ですので、これを4,400円で購入することができるということになります。
また、利用できる施設対象は以下の通りです。ディズニーランドやディズニーシー以外にも、ホテルが対象となっているのもうれしいポイントです。
対象となるのは
・東京ディズニーランド
・東京ディズニーシー
・ディズニーホテル
・ファンダフル
・ディズニー年会費
入会する条件
このプログラムでは、入会するための条件がいくつかあります。例えば、1年間の利用金額が年間20万円以上見込まれることも条件の一つです。社員を数人しか抱えていない企業や地方で活動している企業は難しいかもしれません。
以下が主な条件なので、検討の際は事前に確認しましょう。
・有効期間は原則として4月1日から翌年の3月31日までの1年間
・利用開始予定の3ヶ月前に申し込み
・利用金額が年間20万円以上
・20万円に達しなかった場合には、次年度の更新ができない場合がある
・プログラムに加盟する企業の従業員とその家族のみ利用可能
企業のメリット
この東京ディズニーリゾート・コーポレートプログラムに入会する場合、契約金や保証金などはかからず、企業としても導入しやすいといえます。また、あくまで社員が利用した時点で請求が確定となるので、無駄に経費がかからないのもメリットの一つです。
有効期間が1年間となっていますので、お盆やお正月の長期休暇を利用して行く事も出来ますし、有給を取って平日に行くこともできます。
このようなサービスを導入することで、社員だけでなくその家族からも会社の評判が上がることは間違いないですし、近所の人にも自慢をすることが出来ます。1年という長い目で見れば、その間に行く人は少なからずいるのではないでしょうか?
参考:東京ディズニーリゾート・コーポレートプログラム
優待特典・チケット割引系サービス
続いて、そのほかの優待特典やチケット割引系サービスを2つ紹介します。どちらも実績があり、会員数も業界トップクラスとなっています。
ベネフィット・ステーション|株式会社ベネフィット・ワン
ベネフィット・ステーションは1,000万人以上の会員を抱えており、そのスケールメリットを生かした低価格料金が特徴です。利用できる施設やサービスの種類が多く、映画の割引チケットやフィットネスクラブの月会費割引などさまざまです。
[コスト]
1人当たり月額380円~
(ただし、入会金が別途かかります)
[特徴的な優待]
・TOHOシネマズ施設 利用チケット 1800円→1300円
・TIPNESS月会費 2160円割引
・てもみんグループ利用チケット 1080円→875円 など
参考:ベネフィット・ステーション
福利厚生倶楽部|株式会社リロクラブ
リロクラブは、「中小企業にも大企業並みの福利厚生を」というコンセプトを掲げ、福利厚生代行サービスを提供している会社です。リロクラブのサービス「福利厚生倶楽部」では、幅広いメニューが用意されており、社員一人ひとりのニーズにしっかりと対応できます。エンターテインメント系からグルメ、旅行、学習など、さまざまな優待特典を受けることができます。
[コスト]
1人当たり月額800円~
(ただし、入会金が別途かかります)
[特徴的な優待]
・ビッグエコー 平日室料30%off
・高島屋 お買物5%off
・焼肉レストラン 安楽亭 お会計より10%off など
参考:福利厚生倶楽部
非日常系福利厚生と日常系福利厚生って?
優待特典や割引チケットの福利厚生は大きく、「非日常系」と「日常系」のものに分けることができます。福利厚生というと今までは、宿泊施設やレジャー施設の優待利用などが多くを占めていましたが、最近では日常生活で使える福利厚生の需要が高まっています。
その背景としては、日常の福利厚生がより企業接点が多く、企業に対してのロイヤルティが上がりやすいということが挙げられます。
非日常系福利厚生
非日常系福利厚生とは、リゾートやレジャー施設など、主に休日に利用するような優待特典サービスのことを指します。
・旅行:チケットサポート、旅行代金割引、保養施設
・スポーツ:フィットネスクラブの優待、スポーツ観戦チケット割引
・レジャー:レジャー施設の優待利用、
・エンタメ:映画や舞台などのチケット割引
日常系福利厚生
日常系福利厚生とは、衣食住・医療・子育てなど、普段の生活で無理なく利用できるようなサービスのこと。
・グルメ:食事代の割引、優待特別メニュー、社食サービス
・健康:参加型スポーツイベント、ヨガ教室、健康管理サービス
・買い物:商品券、購入代金割引、書籍購入補助
・子育て:ベビーシッターサービス、事業所内保育所
その他にも様々な福利厚生があります。様々な福利厚生を紹介している記事をピックアップしてみました。
福利厚生の全16種類を大解剖!コロナ以後に企業で導入すべきものを見つけよう!
コロナ以後の福利厚生の最新トレンドと人気ランキング!
日常系福利厚生サービス紹介
ここでは「住」「食」「健康」3つのキーワードに関する福利厚生サービスの導入事例を紹介します。
住:近隣住宅補助|グリー株式会社
スマホゲームで知られているグリー株式会社では、「近隣住宅補助」という制度が設けられています。これは、会社近くの指定エリアに住めば住宅補助を受けられるもので、これを使えば家賃の5割を会社が負担してくれます(上限月5万円まで)。従業員の通勤負担を軽減することで、モチベーションを向上させるのが狙いでしょう。
参考:グリー株式会社 福利厚生制度
食:オフィスおかん|株式会社AIRDO
北海道と羽田、名古屋、神戸などの本州を結ぶ路線を運航する、航空事業を行っている「株式会社AIRDO」。航空機の運航に合わせ早朝や深夜に働く社員が多く、空港内のコンビニや飲食店が営業時間外となってしまい、食事の選択肢が少ないという課題がありました。
不規則な生活になりがちな従業員の体を気遣い、福利厚生の一環として「オフィスおかん
」というサービスが導入されています。オフィスおかんは、オフィスに冷蔵庫と専用ボックスを設置して、1品100円から食事を購入できるサービスです。簡単に食事をとることができ、社内のコミュニケーションツールとしての効果も期待できます。
健康:ローソンヘルスケアポイント|株式会社ローソン
コンビニ大手の株式会社ローソンは、健康経営を掲げてさまざまな取り組みをしている企業の一つです。中でも面白いのは「ローソンヘルスケアポイント」という制度。これは健康管理に関する行動を自ら行うことでPontaポイントがたまる仕組みです。従業員の健康増進が図れるだけでなく、企業のビジョンや方針戦略の浸透にもつながります。
参考: ローソンヘルスケアポイント
まとめ
「東京ディズニーリゾート・コーポレートプログラム」は、社員が利用した時点で請求が確定するので、無駄に経費を使う必要が無いというところが大きなポイントです。また、「ベネフィット・ステーション」や「福利厚生倶楽部」は、豊富なメニューが魅力です。
日常系福利厚生の「オフィスおかん」は、導入コストもなく、社内コミュニケーションの活性化や従業員の健康増進にもつながります。
福利厚生を選ぶ際には、会社の課題や従業員のニーズに合った選択をすることが大切です。
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