ホワイト企業の特徴とは?ランキングトップに学ぶ、働きやすい職場つくり

    目次

    採用活動や企業のブランディングにおいて、「ホワイト企業」であることは強いアピール要素になります。今後労働人口の減少による採用難が予想される中で、人材に自社を選んでもらうためには、ホワイト企業であることは必須と言えるでしょう。

    本記事では、ホワイト企業の特徴や、働きやすい職場を作るためのコツを解説します。

    オフィスコンビニ型の健康社食の導入増加中!  1品100円で、24時間いつでも食事を提供できる「置き型社食︎のオフィスおかん」。  普段の食事補助だけでなく、人材定着、従業員満足度向上などの目的で全国で導入されています。 「オフィスおかん」の詳細をみる

    ホワイト企業とは?

    「ホワイト企業」という言葉がどういう企業を指すのかは明確な定義はありません。一般的には、従業員への待遇や福利厚生が充実しており、働きやすい企業のことを指します。

    ホワイト企業は、2013年に新語・流行語大賞を受賞した「ブラック企業」という言葉の対義語として生まれた言葉です。ブラック企業は、従業員にとって働きにくく、残業やパワハラが横行するなどしている企業を指すので、ホワイト企業はその逆の意味を持ちます。

    従業員によって「働きやすさ」の要素も変わるため、ホワイト企業の基準も明確ではなく、「私たちはホワイト企業です」と言うのも難しく感じられます。

    ですが、認証機関である「ホワイト企業総合研究所」が「優良ホワイトマーク認定制度」を令和3年1月から導入するほか、客観的な一定の基準をもとに受けられる認証が複数あります。それらの認証を受けることで「ホワイト企業である」とアピールすることも可能と考えていいでしょう。

    ホワイト企業の特徴20選

    ホワイト企業とは、どのような特徴のある企業を指すのでしょうか。従業員に好まれ、ホワイト企業と思ってもらいやすい企業の特徴を紹介します。

    1,基本給が適正である

    ブラック企業とされる企業の特徴として、基本給が極端に低く、残業代ありきなことが挙げられます。従業員の生活が成り立ち、健やかに暮らせるレベルでしっかりと基本給を支払うことはとても重要です。ホワイト企業は基本給を十分に支給することで、従業員のやりがいを引き出します。

    2,残業が少なく、残業代も支給される

    ホワイト企業は、労働時間の管理が厳しいことも特徴です。従業員が長時間労働をする必要なく退勤できるよう、業務のマネジメントが徹底されています。もし残業があっても適正な残業代を支払うので、サービス残業はあり得ません。

    3,風通しがよく、人間関係が良好

    人間関係が良好ではない環境では、従業員間のコミュニケーションもうまくいかず、業務効率に響きかねません。ホワイト企業では、人間関係が良好になるような工夫がなされています。

    例えば、ハラスメントが起きた場合の窓口設置や、コミュニケーションが円滑になるツールやスペースを導入していることが多くあります。

    4,有給休暇を取得しやすい

    ホワイト企業では、有給休暇が取りやすい傾向にあります。有給休暇は年5日の取得が法的に義務付けられており、労働者の権利です。ですが、企業によっては有給休暇を取得しにくい雰囲気になっていたり、業務量が多く有給休暇がとれなかったりする場合もあります。

    ホワイト企業では有給休暇の取得率を上げるための社内環境が整っている場合が多いです。

    5,充実した福利厚生がある

    賃金だけではなく、通勤手当や家賃補助などの福利厚生が充実しているのもホワイト企業の特徴と言えるでしょう。取り入れている福利厚生は企業によりさまざまで、独自の休暇制度を設ける企業や、社内環境の向上に勤める企業などもあります。

    従業員の求める福利厚生が整った会社はホワイト企業と言えるでしょう。

    関連記事
    【2022年版】コロナ以後の福利厚生の最新トレンドと人気ランキング!

    6,育休取得が男性従業員も可能である

    育休が女性従業員だけではなく男性従業員も取得できるのも、ホワイト企業として好まれる要素です。パートナーと助け合って育児をする機会を男性従業員に与えることは、パートナーが他企業の従業員であっても、「育児・出産をした女性の社会復帰支援」に繋がります。

    7,明確な評価制度がある

    従業員の努力が正当に評価され、役職や賃金などに反映される環境は、従業員のモチベーションアップにつながります。評価のシステムが明確であることはホワイト企業の特徴でしょう。

    8,スキルアップできる環境がある

    長く働いてもらうために、長期的な視野で従業員を育成する特徴もあります。。そのため、積極的に研修を用意したり、書籍購入の負担、スキルアップのための勉強会費用を出したりなど、従業員の成長のための投資を行うことが多く見られます。

    9,休職者が少ない

    企業内に休職している従業員がいる場合、その休職の理由は様々です。ボランティアへの参加や留学などポジティブな理由であればいいのですが、体調不良などネガティブな理由による休職もあり、その場合は原因が激務による可能性もあります。

    求職者が少ないことは、ホワイト企業であるひとつの指標になるでしょう。

    10,離職率が低く、離職者がいても理由が明確である

    離職率が低いことは、従業員が働きやすく、待遇面でも充実感を覚えている企業であることが想像できます。平均勤続年数や離職率の低さは、ホワイト企業を見定める上で重要なポイントと言えます。

    11,働き方を柔軟に選べる

    リモート勤務やフリーアドレス、フレックス制度、裁量労働制など、働く場所や時間を自由に決められる環境が整っている企業は、従業員にとっても働きやすい環境であり、ホワイト企業と思ってもらいやすいでしょう。

    12,コロナ禍で可能な限りリモートワークを行っている

    新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症に罹患する恐れがある中、従業員の健康を第一にするならば、リモートワークの推進は不可欠です。

    エッセンシャルワークなど、どうしても出社が必要な業種・職種を除き、出社の必要のない従業員は可能な限り出社を控えさせるのが、現代のホワイト企業には必須と言えます。

    13,入社時にオンボーディング制度がある

    新卒や中途で入社した社員をサポートし、業務に慣れてもらうために行われるのがオンボーディングです。研修や教育、組織に慣れてもらうためのレクリエーションなど、入社した直後の従業員がスムーズにスキルを発揮できるようにするために行われます。

    コストをかけてでも新入社員が組織に慣れるサポートを行おうとするのは、従業員を第一にするホワイト企業ならではでしょう。

    14,業績がよく、財務状況が健全である

    従業員への給料や福利厚生が良かったとしても、財務状況が良くなければ、その状態を維持できるとは言えず、ホワイト企業とは言えません。上場企業であれば、決算資料を公表するため、それで財務状況が誰でも確認できます。待遇だけでなく、財務状況もホワイトであることが大切です。

    15,女性が働きやすい、女性管理職比率が高い

    女性の働きやすさは、もはやホワイト企業には不可欠と言っても過言ではない要素でしょう。ホワイト企業では、小さい子どもがいたり、産休や育休をとる従業員がいたりすることにも対応できる体制が整っています。

    また、ホワイト企業の他の特徴としては、女性のスキルアップや管理職昇進に熱心に取り組むこともあげられます。日本は男性と比較し女性の管理職の比率が低い傾向にありますが、ホワイト企業はそうでない企業と比べると女性管理職数が多い傾向にあります。

    性別によらず管理職になれるのは、ホワイト企業が従業員ひとりひとりの能力を正当に評価している証拠とも言えるでしょう。

    関連記事
    月経や婦人病…女性が抱える健康問題を理解して、働きやすい職場を整備しよう!

    16,コンプライアンスが遵守されている

    「コンプライアンス」とは、法令遵守という意味。ホワイト企業は、コンプライアンスをしっかりと守ります。

    たとえば、労働基準法や税法などの法律を遵守した企業運営を行うことや、就業規則を守ること、一般常識や道徳に則った経営を行うことがあげられます。

    17,内部留保が大きい

    内部留保とは、「会社四季報」における「利益余剰金」のことで、企業の持つ貯金を指します。

    内部留保が十分にあれば、資金力があり、経営が安定していると言えるでしょう。経営が安定していれば、なんらかのアクシデントが発生し経済が悪化しても、社員を守れます。

    18,ワークライフバランスがとれている

    ワークライフバランスとは、「仕事によって生活が充実し、生活が充実することが仕事へのやりがいにつながる」という、仕事と生活との調和のことを指します。

    具体的には、休日や勤務時間が適正でしっかり休めることや、福利厚生が充実していることが、ワークライフバランスが保てている状態と言えるでしょう。

    19,多様な人材が活躍できる

    障害者雇用に積極的だったり海外出身の方が活躍できたり、LGBTsの方々に配慮した採用を行ったりなど、多様な人材がイキイキと活躍できる環境であると示すことは、これからのホワイト企業がとるべき姿勢のひとつでしょう。

    20,休日数が多い

    有給休暇や特別休暇を含まない、「土日祝や夏季休暇・年末年始の休暇の合計日数」の休日数が多い企業は、ホワイト企業の特徴の目安になるでしょう。目安としては年間休日120日がひとつのラインです。

    ホワイト企業ランキング

    実際には、どのような企業がホワイト企業であると思われているのでしょうか。ホワイト企業総合研究所が新卒学生向けに発表した「ホワイト企業ランキング」の上位20位は以下の通りです。

    1 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
    2 日置電機株式会社
    3 freee株式会社
    4 株式会社Colorkrew
    5 株式会社ネットプロテクションズ
    6 株式会社アークシステム
    7 株式会社VOYAGE GROUP
    8 株式会社ハローG
    9 株式会社ブライエ(旧:株式会社クリエイトラボ)
    10 株式会社grooves
    11 株式会社ゼロスピリッツ
    12 Sansan株式会社
    13 井上特殊鋼株式会社
    14 株式会社カラフルカンパニー
    15 GMOペパボ株式会社
    16 株式会社ユーザベース
    17 豊田通商システムズ株式会社
    18 プロパティエージェント株式会社
    19 東京海上日動安心110番株式会社
    20 オリックス・クレジット株式会社

    参照:ホワイト企業ランキング 【2022年度版】新卒で入りたい隠れ優良ホワイト企業TOP50

    ホワイト企業ランキングを見る上での留意点

    ホワイト企業ランキングを見る上で、いくつか注意点があります。

    大企業=ホワイト企業とは言えない

    ランクインしている企業を見てわかるように、有名な大手企業もあれば、あまり名前の聞かない小さな企業もあります。大企業でなくともホワイト企業としてランクインしているということは、たとえ大企業であってもしっかりとした取り組みを行わなければホワイト企業とは見なされない、ということでもあります。

    企業ごとに重要視している部分に違いがある

    たとえば、とある企業は働き方の多様さを重要視しており、また別の企業は女性の積極的な登用に力を入れているなど、企業それぞれで注力している部分には差がありますので、単に上位の企業の取り組みを真似ればいいというわけではありません。

    参考にするなら、自社と同様の業界であったり、同じ程度の規模感の企業の取り組みを確認することをお勧めします。

    中途採用のみの企業はランキングに入りにくい

    この調査はあくまで新卒者が参考にすることを想定しています。そのため、中途採用を主に行っている企業はランキングに入りにくいと考えて良いでしょう。

    もし自社が新卒採用を行わず、中途採用のみで人材を採用している場合、ランキングに入っている企業の取り組みを参考にはしにくいかもしれません。

    ホワイト企業の認定制度6選

    ホワイト企業といっても、その基準はさまざまで、自社をホワイト企業とはなかなかアピールしにくいと思われるでしょう。

    ホワイト企業であることを客観的にアピールできる認定制度を使えば、自社がホワイト企業であると胸を張って言えることになります。代表的な6つの認定制度を紹介します。

    ホワイトマーク(安全衛生優良企業)

    ホワイトマーク(安全衛生優良企業)は、企業による労働者の安全や健康への積極的な取り組みを厚生労働省が認定する制度です。認定されるためにクリアすべき項目は約80もあり、厳しい審査基準が設けられています。ホワイトマークを取得すると、自社製品やホームページ、求人広告などに認定マークをつけることができるようになります。

    ホワイト企業認定

    ホワイト企業認定とは、従業員がいきいきと働けるような企業を増やすことを目的として生まれた制度で、一般財団法人日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)が主催、運営する認定制度です。

    審査では、企業が将来的なビジョンや計画を明確に持っているか、取り組みが継続的に実践されているか、コンプライアンスを遵守しているかなどが見られます。

    くるみん・プラチナくるみんマーク

    くるみん・プラチナくるみんマークとは、仕事と子育てを両立できるような環境作りをする企業を支援するための認定制度で、厚生労働省が行う取り組みのひとつです。審査基準は、男性社員・女性社員における育児休業の取得割合や、労働時間の短縮や始業時刻の変更といった措置を行っているかどうか、コンプライアンスを遵守しているかなどです。

    さらに、育児中の女性従業員に対してスキルアップやキャリア形成のための取り組みを行うなど、さらに質の高い取り組みを行うとプラチナくるみんマークの取得が可能になります。

    えるぼしマーク・プラチナえるぼしマーク

    えるぼしマークも、厚生労働省の取り組みのひとつで、女性の活躍推進について一定の基準を満たした企業に与えられます。認定基準は「採用時に男女の競争倍率が同程度なこと」や「男女ともに平均勤続年数が同じぐらいであること」「管理職の女性の割合が平均以上であること」などです。

    えるぼしマークの色は通過した基準の数ごとに3色あり、さらに優良な認定を受けた企業には「プラチナえるぼし」のマークが付与されます。

    なでしこ銘柄

    「なでしこ銘柄」は、女性の活躍推進に優れた上場企業を認定する制度で、東京証券取引所と経済産業省が共同で運営しています。審査項目として「女性取締役登用の推進」があり、女性取締役の人数や全体に対する割合など、基準が細かく決められています。

    ユースエールマーク

    ユースエールマークは、若者の雇用や育成を積極的に行う企業を評価する制度で、厚生労働省が認定しています。認定の条件には、若者の採用や人材育成に積極的に取り組んでいることの他、有給休暇の取得状況、育児休業等取得者の状況などに基準が設けられており、それらをすべてクリアする必要があります。

    今すぐできる働きやすい職場つくり

    自社をホワイト企業にするのは難しいと考えるかもしれませんが、ひとつひとつのホワイト要素に取り組んで、社内の状況を改善し、認定を受けることで、「ホワイト企業」をアピールするのも難しくはありません。

    ホワイト企業とは、従業員の働きやすい職場づくりをするということです。採用効率アップなだけでなく、離職率の低下も見込め、既存の従業員にとってもプラスとなります。一石三鳥の取り組みと考え、向き合ってみると良いでしょう。

    働きやすい職場づくりのヒントを学ぶには、こちらの記事をご参照ください。また、以下のチェックシートで自社の働きやすさを測ってみてはいかがでしょうか。

    編集部おすすめ無料ダウンロードコンテンツ  自社の課題を可視化!「働きやすさチェックシート」を配布中         * ハード面・ソフト面、それぞれのカテゴリー別のチェックリスト   * オフィス環境、人間関係、人事評価、福利厚生・・・従業員は自社のどこに“働きにくさ”を感じているのかが丸わかり お役立ち資料を無料ダウンロード