出社自由でも社員は働く。つまらないルールを全部なくした企業の話 #エンジニアの働き方

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    はじめまして。株式会社スタートアップテクノロジー代表取締役社長 兼 エンジニアの菊本久寿です。これから数回にわたって「エンジニアの働き方」というテーマで、私なりの考えを書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

    今回は初回なので、自己紹介や会社の紹介をさせていただきますね。

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    エンジニア社長だから、エンジニアが働きやすい会社をつくりたい

    私はSIer、Webエンジニアとしてキャリアを積んできており、ngi group(現ユナイテッド) 技術部部長としてアドテク関連サービス立ち上げなども経験してきました。その後フリーランスやスタートアップのCTOを経て、2014年に株式会社スタートアップテクノロジー(以下、スタテク)を立ち上げました。

    スタテクは「起業家に機会を。エンジニアに自由を。」をミッションに、Webサービスを中心としたWebシステム受託開発を行っています。創業時は「StartupLabo」というクラウドソーシングもやっていました。サービス立ち上げから関わることが多いので、最近はビジネスコンサルも含めて開発までを一貫して引き受けたりもしています。平均年齢は29.57歳(4月1日時点)、30名くらいの規模の会社です。

    立ち上げ時から数年は社員もエンジニアのみ、今でこそバックオフィス系の人たちが増えましたが、それでも社員の大半はエンジニアです。営業はいません。エンジニアがビジネスもわかっているというのが、うちの強みのひとつなんだと思っています。

    時間にも場所にも縛られない「出社自由」という働き方

    なぜ私が「エンジニアの働き方」について語っているのか。その理由のひとつは、スタテクの自由な働き方です。

    スタテクは「出社自由」「複業OK」という2つを、2014年の創業時からずっと変わらずに掲げています。今でこそ働き方改革でリモートワークや副業を認める会社が増えてきましたが、私たちの会社ではそれが普通のことなんですね。

    「出社自由」というのは言葉の通りで、何時に来てもOK、そして何処で仕事してもOKということ。時間と場所、両方の制約を取り払っているのがポイントです。

    「エンジニアに自由を」と謳っている会社なので、エンジニアにとっての働きやすさを重視しているわけですが、甘やかしているわけではありません。スタテクが大事にしているのはお客様です。お客様が満足してくれるものを作ることが、エンジニアとしてやらなければならないことだと考えています。そのためには、社員が最高のパフォーマンスを発揮できる環境、最善のアウトプットをだせる環境を作ってあげることが会社の役目。たどり着いた制度が「出社自由」だったんですね。

    数分の遅刻のために半休使うなんて、おかしくないですか?

    私は起業するときに、サラリーマン時代に自分が違和感を感じていたものをなくしたいと考えました。そして、サラリーマン時代に一番違和感を感じていたルールが「遅刻」です。

    どの会社も当然のように始業時間が決まっていますよね。それに1分でも遅れると遅刻になるわけです。遅刻すると上司に怒られ、数分の遅刻のために午前半休を使うことになり、下手な言い訳を考えないといけない。始業時間に間に合わせるために、激混みの通勤電車に乗って体力をムダに消耗することにも、ずっと気持ち悪さがありました。もちろん、打ち合わせがある場合は別ですが、誰に迷惑がかかるわけでもない日もあるわけで毎日同じ時間に来る必要ってあるのだろうかと。

    特にエンジニアという仕事は夜中に対応せざるを得ないときもあります。究極の夜型人間もいますし、そういう人は夜のほうがいい仕事をするのも実体験としてわかっていました。

    だったら、ルールをなくしてみよう。これがスタテクが「出社自由」になった経緯です。

    「出社自由」にしたら、社員はどう働くのか?

    では、「出社自由」のスタテクでは、みんなどうやって仕事をしているのか?確かに午前中は人が少ないのですが、お昼頃には大半の社員が出社してきます。夜型の人は働く時間がズレるだけで、アウトプットは出ています。雪の日なんかは、私が「リモートしていい」と言っているのに、おもしろがって会社に来る社員がいたり。昨年は、お子さんが生まれるタイミングで出社自由をフル活用したパパさんエンジニアもいました。

    だからといって、会社に来なくなるわけではなく、スタテクの社員はなんだかんだで出社してきます。各々が自分で判断をして働いているだけなんですね。

    複業OKも同じです。私自身がサラリーマン時代に個人でアプリを作っていたりしていて、そのおかげで技術的にも人脈的にもプラスになることが多かったので、「じゃ、みんなもやればいいじゃん」という発想。お金を稼ぎたい、仕事ではできないことをやってみたい、いつか起業したい……など理由は様々ですが、スタテクの社員は上手に複業をしていると思います。

    常識を疑うことで、新しい働き方ができる仕組みをつくりたい

    スタテクで「出社自由」をやってみて気づいたことは、「働き方を社員に委ねても、ちゃんとやってくれる」ということです。今まで当たり前とされていたルールの中には、なくしてもいいものがあるのではないか?当たり前をなくすことで、新しいエンジニアの働き方ができるのではないか?

    今はそんな風に思っています。だからこそ、自分の会社でやってみたことをベースにして、これからはエンジニア全体の働き方を変えていけるような仕組みづくりをやっていきたいと考えています。

    とはいえ、「出社自由」を成立させるために必要なこともあるので、次回はスタテクが自由な働き方を成立させるために何をしているかを中心にお伝えしていきます。

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