少子高齢化が進み、人材確保が今まで以上に難しくなってきています。労働人口が減少している時代だからこそ、他社と違うユニークな福利厚生を取り入れてみるのはいかがでしょうか?
近年は、給与や仕事内容だけでなく「働きやすさ」や「働く環境の待遇」を重視して仕事を探す求職者が増えています。会社独自のユニークな福利厚生を取り入れることで、新しいブランディングや会社へのエンゲージメントアップ、そして人材確保にも繋がるかもしれません。

福利厚生をユニークにするメリットは?
なぜ福利厚生をユニークにする必要があるのでしょうか?
福利厚生をユニークにすることで、メディアや求職者の注目が高まり、より多くの人に会社を知ってもらうことができます。近年では、福利厚生を強く打ち出すことで採用ブランディングを高めている企業も見られます。
働きやすい環境を作る事で、社員のモチベーションや生産性の向上が望め、優秀な人材を維持することも可能となります。
ユニークな福利厚生の導入事例
ユニークな福利厚生を取り入れている会社を一挙にご紹介します。
株式会社ヒューゴ
業務の効率化を図るため「シエスタ制度」を取り入れています。昼食後の眠くなる時間帯に長めの休憩時間をとることでリフレッシュし、午後の業務に集中でき効率がアップするのだとか。
この3時間に仮眠をとるのはもちろん、ジムへ行ったり映画鑑賞をしたりと過ごし方は自由です。在宅勤務でもこの制度は有効で、非常に自由な働き方を可能にする制度と言えるでしょう。休憩が長い分終業時間も遅くなりますが、シエスタタイムに休まず仕事をして早く帰ることもできるそうです。
(参照:大阪産業創造館「「3時間の昼休憩」で仕事のパフォーマンスアップ(https://bplatz.sansokan.jp/archives/6991)」『Bplatz | 大阪産業創造館 中小企業情報サイト「ビープラッツ」 』、記事更新日: 2016/09/02、参照日:2024/02/29)
株式会社サイバーエージェント
サイバーエージェントでは、オフィスの最寄駅から2駅圏内に住む正社員に対し、月3万円を支給しています。さらに、勤続年数が5年を経過した正社員に対しては、どのエリアに住んでも月5万円の家賃補助をうけることができます。勤続年数によって制度が拡充するため、長く働きたいという思いを掻き立てることができるのではないでしょうか。
(参照:株式会社サイバーエージェント「福利厚生(https://www.cyberagent.co.jp/sustainability/info/detail/id=26074)」『株式会社サイバーエージェント』参照日:2024/02/13)
株式会社バンダイナムコエンターテインメント
社員の家族が参加できるファミリーイベントを開催し、職場を身近に感じてもらう機会を作っています。この日のために種類豊富なイベントやゲームが用意されるので、年齢問わず誰もが楽しむことができそうです。自分の家族がどんな雰囲気の企業に勤めているのかを知ってもらう、良い機会となっています。
(参照:株式会社バンダイナムコエンターテインメント「“アソビきれない”ほどの家族のふれあいを。ファミリーイベント潜入レポート(https://funfare.bandainamcoent.co.jp/3903/)」『ファンファーレ | バンダイナムコエンターテインメントの最新情報をお届けするWebメディア』、記事更新日:2020/03/24、参照日:2024/02/13)
Chatwork株式会社
在宅でも気持ちよく仕事をする環境を作るため、物品購入費用を一部支援する制度を取り入れています。近年リモートワークが主流になった企業が増えたこともあり、自宅での働きやすさを重視する人が多いようです。支援金額は約10万円程なので、長時間使用しても疲れづらい椅子や机などを新調することができます。
(参照:Chatwork株式会社「働き方・制度(https://recruit.chatwork.com/workstyle/)」『採用情報』、参照日:2024/02/13)
Acroquest Technology 株式会社
月1回の「週休3日制度」を給与の変動なく導入することで、社員の働きがいを高める機会を提供しています。この制度で得た自由な時間で、社外イベントに参加したり、プライベートを充実させたりと、思い思いの休日を過ごしているようです。仕事以外の時間を満足に過ごすことで、より邁進して業務に取り掛かれそうです。
(参照:アクロクエストテクノロジー株式会社「“働きがい”を向上させる 月1回の週休3日制度「WORK4D」を導入 (https://www.acroquest.co.jp/archives/16816/)」『Acroquest Technology株式会社(アクロクエストテクノロジー株式会社)』、記事更新日:2023/10/10、参照日:2024/02/13)
株式会社ツナグ・ソリューションズ
月1回、従業員の心身のリフレッシュを目的に、理容院・美容院などに行くための半休を取得できる制度を取り入れています。こういったサービスは休日に集中することが多いため、平日に予約を入れることで気軽に足を運びやすくなるかもしれません。自分自身を整えることで、仕事にも精を出して取り組むことができそうです。
出典:「株式会社ツナグ・ソリューションズ」(厚生労働省)(https://work-holiday.mhlw.go.jp/detail/09028.html)(2024年2月13日に利用)
GMOインターネットグループ株式会社
魅力的な職場環境の一環として、社内のカフェでは無料の食事提供を24時間行っています。時差がある海外とのやり取りや、深夜に顧客対応をする場合など、お昼休憩以外にも美味しい食事をとることができます。このような食の支援を実施することで、従業員満足度の向上が期待できそうです。
(参照:GMOインターネットグループ株式会社「オフィス環境 | 人的資本経営 | サステナビリティ(https://www.gmo.jp/csr/human-capital/office/)」『GMOインターネットグループ株式会社』、参照日:2024/02/13)
株式会社Eyes, JAPAN
朝食を抜いている社員のために、オフィスに美味しそうなフルーツが常備されています。朝何も食べないと頭が回らないことがあると思いますが、こういったフルーツが置いてあると、手軽につまむことができそうです。頭がスッキリすることで、業務にも集中して取り組めるのではないでしょうか。
(参照:株式会社Eyes, JAPAN「福利厚生(https://www.nowhere.co.jp/culture/welfare/)」『株式会社Eyes, JAPAN』、参照日:2024/02/13)
株式会社ジーニー
毎日の仕事で溜まった疲れやストレスを発散するために、月あたり5,000円(税別)の補助をしています。リフレッシュ目的であれば、マッサージやプチ旅行など利用用途を様々選ぶことができます。使い方を限定せず、それぞれの個人に合った支援ができるため、多くの利用者に喜ばれるでしょう。
(参照:株式会社ジーニー「福利厚生(https://geniee.co.jp/recruit/benefits/)」『 採用サイト』、参照日:2024/02/13)
さくらインターネット株式会社
社員の子供の進級に合わせて、お祝い金を支給しています。期間も保育園〜大学入学までと長期に渡るので、経済的な支援策として喜ぶ人が多そうです。進学時にはとくにお金がかかると言われているので、そのタイミングでの支給は家族の生活を豊かにすることにも繋がります。
(参照:さくらインターネット株式会社「働く環境(https://www.sakura.ad.jp/recruit/culture/)」『さくらインターネット』、参照日:2024/02/13)
株式会社トライバルメディアハウス
刺激的な体験を通して仕事に活かしてほしいという思いから、バンジージャンプに挑戦する費用を会社が負担してくれます。勇気が必要ではありますが、会社からの後押しがあればチャレンジするきっかけになりそうです。成功させることで、様々なことへ挑戦する度胸を身につけられるかもしれません。
(参照:株式会社トライバルメディアハウス「文化と制度(https://www.tribalmedia.co.jp/recruit/culture/)」『日株式会社トライバルメディアハウス』、参照日:2024/02/13)
クックパッド株式会社
会社が指定したエリアに住む社員に対し、毎月3万円を上限に住宅補助を支給する制度を設けています。また引越しをする際には、上記とは別に50万円が支給されます。新生活に向けて必要なお金の支援は、仕事を始めるにあたって大きなモチベーションになるのではないでしょうか。
(参照:クックパッド株式会社「クックパッドについて(https://cookpad.careers/about/)」『採用情報 | クックパッド株式会社』参照日:2023/11/8)
ユニークな福利厚生のデメリットは?
良かれと思って作ったユニークな福利厚生にも、時にはデメリットが生じてしまうこともあります。
それは、奇をてらうことに意識をかけすぎて、社員が満足しない、形骸化してしまうといった状況になることです。名ばかりで機能しない福利厚生は無駄になってしまうので、社員が満足する形に考えなおす必要があります。
自社でゼロから考えるよりも、アウトソーシングサービスを活用するのも一つの手段です。アウトソーシングサービスを活用することで準備の手間がかからず、場合によってはコスト削減も望めます。
まとめ
ワークライフバランスや働き方改革によって、働く環境の充実度を求める声が大きくなってきてはいませんか。
新しい人材を確保し、優秀な人材の定着率を向上させるには、ほかの会社とは違う独自の福利厚生や制度を取り入れるのが有用です。このような取り組みを通し、社員の満足度向上に繋げていきましょう。
